修正工事

建物が不同沈下(斜めに傾いていく沈下)してしまった場合に建物の傾きを修正するには、主に4つの修正工事の工法があります。

・鋼管杭圧入工法(アンダーピニング工法)
- 建物の基礎下を掘削して建物荷重により0.7~1m程度の鋼管杭を継ぎ足しながらジャッキで圧入する工法。深部の硬い地盤(支持地盤)まで貫入後、これを反力にジャッキアップして建物の傾きを修正する方法です。

・耐圧版工法
- 建物の基礎下を掘削して耐圧版(0.5m程度以上の鋼板もしくはコンクリート版)を設置し、これを反力にジャッキアップを行い建物の傾きを修正する方法です。

・注入工法
- 建物べた基礎の底に小さい穴をあけ、その穴から注入材(セメント系薬液や硬質ウレタン樹脂など)を圧入し、そのときの注入圧力および薬剤の注入量により建物の傾きを修正する方法です。

・土台上げ工法(プッシュアップ工法)
- 建物の土台と基礎を固定している金具(アンカーボルト)を切断し、建物の土台下にジャッキをかませてジャッキアップを行なうことによって建物の傾きを修正する方法です。
(基礎は傾いたままになりますので、土台と基礎の間に発生した隙間はモルタルを詰めます。)