●沈下には二通りの沈下がある
建物が水平なまま沈んでいく沈下を「均等沈下」といいます。
建物が斜めに傾いていく沈下を「不同沈下」といいます。
「不同沈下」は建物に大きな支障をもたらしますので避けなければなりません。
●不同沈下がいけない理由
基礎が水平を保持できなくなることで、荷重の流れがきれいに分散せずに偏りが出るようになるからです。
一部分の部材だけに荷重が伝達され、本来分担するはずだった限度以上の過度な荷重が梁や柱にかかれば、その部材には圧縮や引っ張りが働いてゆがみや変形が生じてしまいます。